「ルココッツイ」アイヌ語で「清い水たまりのある場所」を意味し、水の町六郷にふさわしいロマンのある名の由来です。
六郷は六郷扇状地にあり、二テコ清水や御台所清水をはじめとして町のいたるところに清水が湧き出ています。その数70とも。
ちなみに二テコ清水の二テコはアイヌ語で「森林と水たまり」を意味します。
水の町ゆえ酒蔵の町でもあることは想像が付きますが、ずばり六郷には4軒の造り酒屋がありました。しかし江戸期には20を越える酒蔵がひしめいたとか。
中世、六郷氏によって城下町の基礎が築かれ、羽州街道の宿場町として発展します。
江戸時代になると六郷城は取り壊されますが、 羽州の主要都市を結ぶ街道や河川の舟運が集まるターミナルとして重要視され秋田屈指の商業町として発展します。
現在、六郷の町並みとしては商店街に酒蔵を中心とした伝統的な商家が僅かに残っている程度ですが、その裏手には大規模な寺町があり、旧城下町の遺構を残しています。
鉄道が町を迂回したため発展からは取り残されましたが、その為に多くの「財産」が残された小さな町でした。
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