小名浜港から海岸沿いの山を2つ、3つ越えた所にある小さな漁村「江名」。
江名は山と海に挟まれた小さな集落で、南北朝期から江名村としてその地名がある。
地形的に恵まれた船溜りを形成していたため、古くから漁業を中心とした港町として発達、現在は沿岸・沖合い漁業の基地、さらに常磐かまぼこの発祥地で、現在も50%は江名産であるといいいます。
さて、その江名港では海沿いの通りから一つ入った、江名郵便局のある細い路地に、古い民家が並んでいます。今は人は住んでいない様子で、学習塾や集会所として利用されている様ですが、老朽化が進んでおり、いずれ近いうちに取り壊されるのではないかと思います。
港の南西側に酒造業と営む近藤本家の酒蔵と茅葺きの屋敷があります。現在も酒造りが行われているのか不明ですが、江名の名主だそうで、庭といい建物といい良く手入れがされており、これだけで江名に訪れた甲斐がありました。
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