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福島市の中心市街地から北西へ約10km、東北最大の温泉地である飯坂温泉。
その歴史は古く、奥州藤原氏の時代に始まり、元禄には松尾芭蕉が「奥の細道」の旅で飯坂温泉に泊まったといいます。大正末期まで温泉街の近代化は行われず、昭和初期に電車が開通してからようやく観光地化がはじまりました。
公共浴場「波湖湯」の目の前には江戸末期に建てられた土蔵造り三階建ての「なかむらや旅館」があります。現役の旅館にして国の登録有形文化財。なかむらやの前進は元禄元年創業の「花菱屋」です。
飯坂温泉もその歴史のなかで、他の町の例にもれず大火に見舞われ、復興の際に土蔵造りの旅館が建てられました。そのため飯坂温泉には土蔵や塗籠造りの商家が多く見られます。製糸業で財をなしたのであろうか、豪商屋敷も点在していました。
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