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  川俣
かわまた
 川俣絹で栄えた商家の街並み
 福島県伊達郡川俣町字瓦町・本町
 構成:土蔵造り商家・切妻妻入商家 ■ 駐車場:なし
 
瓦町にある海鼠壁の重厚な商家

福島市街から20kmほど阿武隈山中に入った所に川俣町があります。
地図で見ると国道349号と114号が合流し、さらに「川俣」の地名から川の合流点、つまりは舟運時代には物資の集散地だったのでは、それならばと思い足を運んで見ました。町の中央を広瀬川が流れますが、古くは、古手川と赤坂川の合流点付近一帯を川俣と言っていました。
町内に入り瓦町にある福島信金の脇に重厚な海鼠壁に土蔵造りの商家が現れます。そこから先道の両側にも伝統的な白壁の商家が点在し、道は直角に曲がって本町の街並みへと続きます。

川俣は伊達郡最大の町で古くから養蚕製糸業が盛んでした。楯絹と呼ばれた川俣絹。
会津藩預かり時代に代官神尾大蔵によって高機式織機が導入、また江戸の三井越後屋の資本によって品質の向上と川俣絹のブランドはさらに発展しました。

川俣宿としては
慶長年間には2・7の六斎市が開かれ、寛永年間には京都や伊勢の商人が川俣絹の取引に入りました。また行政・商業の中心地だった為にその後幕府領となり川俣陣屋が置かれました。陣屋は同町寺久保の東円寺付近にありました。

 
本町には妻入と平入の商家が混在する