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仙台の南約20kmにある岩沼市。
岩沼は律令時代には「武隈の里」と呼ばれ、多賀城に先立って陸奥国の国府が置かれました。さらに日本三大稲荷の一つ竹駒神社の門前町として古くから形成され、以後、奥州街道の宿場町、陸羽街道、陸前浜街道が合流する要衝として発展し重要視されます。そして伊達仙台藩の「要害」となり、家臣古内氏によって城下町の整備が始まります。
町のメインストリート商店街には意外なほど伝統的な商家がいくつも残されていました。小野酒造店や相伝酒造を始めとする酒蔵をはじめ、ほとんどが土蔵造りの店蔵です。増改築や看板建築となっているものは少なく、修繕され往時の姿を保っています。ただやはり商店街のビルなどの間に飛び飛び点在しているのが惜しまれます。
岩沼の小野酒造店は享保元年(1716)創業の糀製造業から文久元年(1861)に酒造業に転じて今にいたります。岩沼館主古内家の御酒屋も勤めた旧家です。
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「武隈」小野酒造店 |
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