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白石と米沢を結ぶ国道113号はその昔、山中七ヶ宿街道といい、出羽、津軽13大名の参勤交代や廻米を輸送する重要な街道でした。羽州街道とも重なるこの街道のうち、上戸沢・下戸沢・渡瀬・関・滑津・峠田・湯原の七つの宿場からなる仙台藩領内の区間を山中七ヶ宿街道といいました。
七ヶ宿町の中心に位置する旧滑津宿には、茅葺き屋根を持つ2軒の建物が向かい合って残されています。
一つはかつて本陣を務めた、千鳥破風の棟飾りを持つ安藤家邸で、そのむかいで現在そば屋兼民宿を営む民家はかつて旅籠だったそうです。
七ヶ宿街道で最も宿場の様相を残していた渡瀬宿はダムの底へ沈んでしまったとの事ですが、この滑津宿の2軒も交通量の激しい国道沿いに立っているため、軒先をダンプや大型トラックが猛スピードで通り抜けているのを目の当たりにすると、早急に何かしらの対策が必要な気がしてなりません。 |
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