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  登米
とよま
 江戸・明治の街並み・登米伊達氏2万1000石の城下町
 宮城県登米郡登米町寺池  【宮城県登米市登米町寺池 】
 構成:武家屋敷・商家・旧校舎 ■ 駐車場:観光P
 
 

宮城の小京都・宮城の明治村と多くの本で紹介されている登米は、なによりその名前の響きが良いし、鉄道や陸路の主要ルートから孤立している状態は地図を見て一目で、それゆえ近代化が進む要素も少なく、しかしながら北上川の舟運で栄えたであろう歴史は想像でき、かなり期待を膨らませて町を訪ねました。

事実登米は北上川の舟運で栄え、北上川に沿った街道沿いに、三日町、九日町、中町などの町家が形成されました。
さらに登米伊達氏2万1000石の城下町として、町家に平行して前小路・後小路・桜小路などの武家町が並びます。現在、三日町・九日町の町家は土蔵造り商店街として立派にその姿を残し、前小路・後小路には武家屋敷がほぼ当時の状態で残っています。
また明治村と呼ばれるだけに、登米には明治に建てられた西洋建築も多く存在し、日本唯一の警察資料館となっている旧登米警察署庁舎や旧登米尋常小学校などは国指定重要文化財です。
かつての登米郡の中心地の機能は失いましたが、それが登米の街並みや建造物を今に残す要因になりました。
2005年、登米郡9町が合併し「登米市」が誕生しました。しかし市の中心は旧迫町に置かれています。