東北自動車道国見ICから県道45号線で小坂峠を越えた先に、かつての七ヶ宿街道の宿駅だった戸沢集落があります。戸沢川の上流にある上戸沢宿は戸沢新町とも呼ばれていました、その下流に戸沢本町とも呼ばれていた下戸沢宿があります。
いずれも、小規模な間の宿で、この地域を警備した片倉氏の足軽集落でもあり農業の傍ら旅人宿を兼ねていました。
現在、多くの建物が更新もしくはトタン屋根・サイディリング化されていますが、上戸沢に1軒、下戸沢の4軒が茅葺きの状態で残されています。いずれも旅籠を兼ねた屋敷民家ですが、廃屋になっているものあり、過疎化の中でなにかしらの保存の手段が必要だと思いました。建物のひとつに「居住者募集」と不動産会社の看板が有りました。思わず電話をしたくなりましが、実際そうも行きません。
後ろ髪を引かれながら集落を跡にしました。
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