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  楢下
ならげ
 石橋が残る羽州街道の宿場町
 山形県上山市楢下

 構成:茅葺き民家・石橋 ■ 駐車場:なし

 
 

上山温泉で知られる上山市の中心部から南へ延びる主要地方道13号上山七ヶ宿線は、かつて出羽諸国の大名が参勤交代でも利用した旧羽州街道を踏襲しています。
市街地から約8kmほど下った、 、金山峠の麓、金山川と須川の合流地点にかつての宿場町楢下があります。

羽州街道は金山峠を越えて、陸奥国仙台藩領(宮城県)の七ヶ宿街道につながり、奥州街道へ通じる道で、楢下宿は金山峠を控えた出羽国最南端の宿場町として多くの旅人で賑わいました。
当時は新町・下町・横町・上町からなり本陣・脇本陣は下宿にありました。

現在上山市の観光資源として脇本陣や御宿札などの復元整備が行われていますが、集落に宿場町時代の面影はほとんど見られません。
集落内を流れる上山川に架かる石造りの眼鏡橋は東日本では珍しく、その周辺に移築保存されたかやぶき民家がありますが、実際に生活している現役の茅葺きの家もありました。