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九十九里海岸平野の北側に位置する横芝町は細長い小さな町。九十九里道・銚子道の宿場町だったという以外に多くの記録はないものの、国道の南側を走る旧道沿いには伝統的な家々が断続的に残されています。藩政期に多古藩の陣屋町だった多古町に至る街道と九十九里道・銚子道が合流する辻である上町地区が交通の要衝であった事は容易に想像がつき、古い家並みの多くはやはりこの付近に集まっていました。辻の角に立つその名も「角屋」は特に意識して保存されている事が伺えます。建物の多くは江戸時代の宿場町時代からずっと後の、街道沿いの在郷町から中心商店街となった明治〜昭和以降のものと思われますが、古い町並みが少ない房総半島にとって数少ない稀少な風景である事は間違いありません。
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多古町へ至る地方道78号線の辻の一角に建つ「角屋」 |
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同じ通りですが、地理的には隣りの松尾町八田に位置する呉服店。 |
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