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  沢井
さわい
 東京の酒蔵・小澤酒造「澤之井」
 東京都青梅市沢井2-270
 
 
青梅市街から青梅街道をさらに多摩川の上流へ進む。吉野梅郷や御嵩山に近ちかい沢井地区に、東京で最も大きな酒蔵である「澤乃井」の小澤酒造があります。
小澤酒造の創業は、赤穂浪士の討ち入りと同じ元禄15年(1702)ごろと言われてい
ます。
小澤酒造の敷地は国道を挟んで北に酒蔵があり、白壁土蔵や茅葺きの建物が蔵の伝統を感じさせます。さらに国道の南側、御嵩渓谷沿いには蔵元直営の料亭や酒処があり、ここでも渓流を眺めながら、蔵元直の酒と料理に舌鼓を打てます。
私にとっては福生市熊川の石川酒造にならび、都内における日本酒の聖地です。
こういった場所がもう少し都心に近ければと思いますが、水や空気が澄んだ山間部にあるから良いのでしょう。

さらに小澤酒造の敷地は吊り橋で結ばれた多摩川の対岸に続きます。そこには蔵元直営の美術館があります。
酒蔵直営の料亭に美術館。人や財力がなければ、なかなかできることではありません。しかし近年、地方の酒蔵でもこういった取り組みを行う酒蔵は増えています。
このような活動が自社商品のブランド価値向上だけにとどまらず、日本酒全体の文化的発展につながって行くのではないかと思います。

 小澤酒造HP