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  岡田
おかだ
 松本城下・北の玄関口と善光寺街道の宿場町
 長野県松本市岡田町

 構成:旅籠建築 ■ 駐車場:なし
 
 
古くから人々の信仰を集めた長野の善光寺へ通じる道はみな「善光寺街道」と呼ばれていました。西国方面から訪れる参詣客は中山道洗馬宿の追分から北へ延びる北国西往還を通ります。この道もまた庶民の間では善光寺街道と称されていました。
中山道洗馬宿からわかれたこの街道は、城下町松本までは平坦な道筋を通りますが、城下町を過ぎると険しい山間の道が待ちかまえています。善光寺平の玄関口である桑原宿までは有に3〜4日は要しました。
この山間の難所を控えた岡田宿は、城下町松本の北の玄関口として賑わい、享保11年から明治3年まで人馬や諸産物を取締る岡田口番所が置かれていました。
宿場の正確な規模に関しては資料が無いのですが、問屋兼本陣1兼と脇本陣1軒のほか、数軒の旅籠屋があったといいます。
岡田町の北側は道が直角に折れ曲がり、その付近に宿場町の面影を残す町並みが僅かに残されています。