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  妻籠
つまご
 重要伝統的建造物群保存地区の先駆となった木曽路・中山道四十二次之宿場町
 長野県木曽郡南木曽町吾妻字妻籠
 構成:切妻平入・出梁造り民家(商家・旅籠建築)一部塗籠造り  駐車場:観光有料
 
 

中山道・木曽路の宿場町である妻籠は、日本の町並み保存運動の原点であり、初の重要伝統的建造物群保存地区に選定された集落でした。
当時妻籠は鉄道や自動車社会から取り残され、過疎化や経済不振に悩まされていました。そこで住民は歴史的な町並み再生に活路を見いだします。幸いにして文明の発展から取り残されていた妻籠は、往時の宿場町の状態で残されていた為に、大学や専門家の協力を得てみごと町並みの修復に成功しました。
「売らない、貸さない、壊さない」これが妻籠の住民に課せられた三原則です。

中山道は古代東山道を踏襲して江戸時代に整備された、江戸と京をむすぶ東海道の脇往還で、平坦な道筋を行く東海道とは対象的に、険しい山間部を通りぬけ、さらに東海道の53次に対し中山道67次という非常に遠回りの街道でした。
しかし、東海道は川越えや渡し船など天候による足止めも多く、旅程の読めない東海道に対して険しいながらも制約が少ない中山道を利用する旅人も多く、特に子女には中山道が好まれました。
その中山道の道中で、もっとも険しい木曽谷の山間部を通る区間を木曽路といい、ここに11の宿が設けられました。
妻籠は木曽11宿のなかでは一番小さな宿場町だたっといいます。それが、今では中山道だけでなく全国屈指の伝統的な古い街並みをが残る郷として知られています。