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関越自動車道・六日町ICで下りて十日町市を経由し、中越地域最大の茅葺き環状集落・高柳町荻ノ島へ向かう途中に、伝統的な佇まいの豪商屋敷と酒蔵のある川西町上野を通ります。
川西町上野は信濃川沿いの河岸段丘上に形成された町で、古くから北国街道や三国街道の脇往還の1つである川西街道沿いに発達した市場町でした。
積雪期に隔絶される豪雪地帯の山間地域において、冬に入る前に越冬用物資の交流は生活の要であり、市が開けた上野には各地から商人が集まりました。しかし、常設の店舗も持たない街道集落として以上の発展は見られませんでした。
上野の交差点付近で目を引く堂々とした屋敷は、中魚沼郡最大の豪農と呼ばれた星野邸で間口の長い千本格子の商家が旧川西街道に面して構えます。
一方国道を挟んだ反対側には松乃井酒造場の酒蔵があります。豪雪の農村地帯にある酒蔵らしく、こちらも豪農の屋敷を思わせる伝統的な佇まいを残していました。
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星野邸 |
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