上越新幹線の駅と関越自動車道のICに「燕三条」という名称があります。
長岡と新潟の中間に位置する2つの町「燕市」と「三条市」の玄関口から付けられた名で燕三条という場所はありません。
2つの町はいずれも金属製品の町として知らていますが、なかでも燕市は洋食器の町として有名です。しかし腑に落ちないのはその地名。昨今の市町村合併で(流行っている)意味不明な地名かと思いきやその歴史は意外に古い。
古くは「津波目」と書き「津」は港、「目」は、中心という意味がある事から津波目は信濃川の舟運で物資か集散した港町だった事が分かります。
近世の鉄道と陸上輸送に取って替わられるまで燕は河港を抱えた在郷町として発展したようですが、現在のひっそりとした駅前周辺から、アーケードに覆われた商店街に往時を偲ばせる町並みは残っていません。
商店街のアーケードが切れ、空が現れる仲町に雁木を備えた伝統的な佇まいの商家を発見しました。道をさらに進み秋葉町へ入ると、越後特有の切妻商家の雰囲気を意識した(新しい町並み)が造られています。
秋葉町の郊外に面白い建物を発見しました。木造の鋳物工場で、実物を見るとオールドモダンな映画セットの様な雰囲気を持ち、しかし紛れもない現役の建造物でした。このあたりに西脇酒造があるのですが、残念ながら見つける事はできませんでした。気になる空き地は有ったのですが・・・。
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