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千古の家・坪川家住宅 | ||
福井県坂井郡丸岡町上竹田30-11 【福井県坂井市丸岡町上竹田】2006年合併 | ||
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禅寺で有名な曹洞宗の大本山永平寺の参道口から加賀山中温泉に抜ける国道364号線の県境に跨ぐ大内峠の麓に、県下最古の建築物と言われる坪川家住宅が残されています。 坪川家の先祖は北面の武士でこの地に定住し、集落を司る名司の筆頭として高い格式をもっていたといわれています。村政時代は代々村長を務めていました。 独特の外見を持つ建物は、まず茅葺きの角屋が前後に二つ、軒が低く重量感に満ちて、正面の破風と二つの角屋の破風を入母屋破風とし、主屋背面を寄棟とする変化に富んだ造りで、どこか生物的な迫力を持っています。 この入母屋破風は「あまのはっぽ」という煙抜きの穴で、本来の入母屋造りとは違い屋根の片方にしかありません。このような茅葺きの建物を「越前つのや造り」といいます。 家格のわりに書院造りの座敷が無く、造りも野性味が強い事から中世末期の造りではないかと言われており、福井県最古の建築物と言われに国の重要文化財指定されています。 |