七尾街道東往還に置かれた宿場町は現在の鹿島町域の高畠と二宮で、その2つの宿場町の中間に久江の集落はあります。
集落は主要地方道・鹿西氷見線沿いに街村の形で形成されており、今も道の両側には見事な伝統的な家並みが残されています。
金沢と七尾を結ぶ幹線道路の国道159号線が北側をバイパスしている為、この道の交通量はあまり多くはありませんが、それでもこれらのような家並みが残されている事が不思議でなりません。
古くは石灰製造が盛んで、近世以降は能登上布や羽二重の生産が主流となり、現在も町内有数の機業地帯である久江。集落の山側高台に立つ真宗本願寺派の願成寺から街道にかけて緩やかに集落が形成されている姿は、一見すると門前集落にも見えます。
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