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  越中八尾
えっちゅう やつお
 石垣の上に発展した門前町・坂の町
 富山県婦負郡八尾町(諏訪町・西町) 【富山県富山市八尾町】2005年合併

 構成:町家・商家・旅籠・酒蔵 ■ 駐車場:なし

諏訪町、日本の道百選通り

城郭のようにそびえる石積みの段丘上に越中八尾の町はあります。もともと丘陵の下にあった八尾村は寛永8年(1631)井田川の洪水によって壊滅的打撃を受け、当時浄土真宗聞名寺の門前町であった丘陵上の相山村と合併することになります。
そうして始まった八尾の町は年を重ねるごとに町域を拡大していきました。

飛騨往還の中継地でもあった八尾の町には旅籠や酒蔵、遊郭が並び初め宿場町の様相を呈しはじめ、やがて富山藩唯一の交易市場町として栄えました。そうした中で生まれた八尾商人は、後に富山藩の財政を支えるまでに成長します。

明治以降、鉄道や陸上交通の変化に取り残され、交易都市としての役割に幕を下ろした八尾に町に往時の喧騒さはありませんが、歴史を語る伝統的な街並みが残り、日本の道百選通りと命名された坂の通りには千本格子の家並みが続いています。


越中八尾は河岸段丘上に形成された町
 
 
西町の福鶴酒造「風の盆」
越中八尾の酒蔵          
清酒 「風の盆」 福鶴酒造 富山県婦負郡八尾町西町2352 0764-55-2727    
清酒 「玉旭」 玉旭酒造 富山県婦負郡八尾町東町2111   0764-55-1331