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愛知県の西北端に位置して木曽川を介して岐阜県と接する江南市。同市を走る名鉄犬山線の駅は２つ。町の玄関口である江南駅とその南側の布袋駅です。
市の南端に位置する布袋町には２軒の酒蔵があり、また鉄道の駅が設けられている事からも、同市における２つ目の中心部である、もしくはあったであろう事が伺えま
す。そして実際に王子を偲ばせる伝統的な商家や町家の町並みが残されていました。
江戸期ごろまでの布袋地区は小折村の枝郷であり、この地域全体の総称として布袋野と呼ばれていました。古くには「果野」（はての）という地名であったものが、いつ頃からか布袋に転訛したものと言われています。中国から伝わった七福神に掛けたものだったのでしょうか？布袋神の姿が描かれるようになったのが、中国の江南地方と言われていますから、面白い繋がりです。
戦国期に織田信長が整備した柳街道（江戸時代の岩倉街道）が村を縦貫し、その街道沿いに醸造業や紺屋を中心とした商家が形成されていきました。
明治期になると丹羽群の中心地として郡役所、官公庁や学校が集まり、小折村から独立して布袋町となります。
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| 岩倉街道沿いの町並みは大きな旧家が多い |
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| 清酒「榮の世」の酒蔵・丸井は街道より１つ西側の筋に立つ |
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