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伊吹山の南に伊吹もぐさで名を知られた旧中山道の柏原宿があります。
中山道随一の規模を誇った宿場町であり、建物の質といい、数といいよくぞこれほどの町並みを残していながら、なぜかあまり知られていません。
歌川広重が「木曽街道六拾九次」で描いた「柏原宿かめや」も現存しています。
江戸時代、吉原の遊女に「江州柏原伊吹山の麓の亀屋佐京の切りもぐさ」という唄を教えこんで毎夜宴席でうたわせ、伊吹もぐさの名を広めた亀屋の七兵衛。
江戸当事には400軒とも700軒とも言われる町並みを誇った柏原宿は、美濃から近江へ入った最初の宿場町でした。
織田信長、豊臣秀吉等そして徳川家康もこの柏原宿に泊まり、二代将軍秀忠によって御茶屋御殿(柏原御殿)が建てられました。
しかし、徳川幕府の政権安定につれて将軍上洛は減少、元禄2年(1689)ついに御茶屋御殿は廃止されます。
柏原は高速ICも近くにあり、東海道本線の駅もある。町は積極的にアピールしている様ではあるのですが、しかし観光客はほぼ見ない。周辺地域に他の観光資源が無いためかもしれませんが、古いたたずまいを残す町並みの中で、無住や廃墟の建物がわずかですが目立つのが気になります。
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