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  醒井
さめがい
 水辺の風景が残る中山道六十一之宿場町
 滋賀県坂田郡米原町醒井  【滋賀県米原市醒井】2005年合併

 構成:商家・町家・問屋場  駐車場:なし
 
 
醒ヶ井は清水が湧き、水の風景が残る中山道近江路のなかでも数少ない宿場町で、本陣、脇本が置かれていましたが、中山道では規模の小さな宿場町でした。
地蔵川に架かる醒井大橋付近には、茅葺きの食料品店が現役で営業していました。
こういった建物こそ、とくにこの小さな宿場町にとっては中核となる風景になり、なんとか修築整備して残せないものかと思います。
この醒井橋から地蔵側に沿って、江戸方面へ約300mにわたり、往時のたたずまいを残していますが、町並み整備事業による修景面が強く、実際の伝統的建造物はほとんど残っていません。
宿場町時代の問屋場を再現した醒ヶ井資料館入場や旧郵便局を利用した資料館が設けられています。

宿場を逃れる地蔵川の清流は三つの水源を持っています。川上の水源である「居醒の清水」は加茂神社境内から湧いています。古代神話で日本武尊が伊吹山の大蛇を退治したときにその毒に冒され、その高熱をこの清水で冷やしたところから醒ヶ井名がつきました。その後川に沿って「十王水」「西行水」の涌き水が加わり、やがて地蔵川は丹生川に流れ込みます。