一路一会
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伊根
いね
舟屋が残る丹後半島の小さな漁村集落
京都府与謝郡伊根町平田・亀島・新井
舟屋建築・古民家・土蔵・酒蔵
港湾P・道の駅舟屋の里伊根
宮津駅からバス
丹後半島東岸にある小さな漁村集落”伊根”は丹後半島における古い街並み、いや日本の残された稀少な漁村集落の聖地として、近年注目を集めている場所です。
伊根の町並みは「江戸時代の古い街並み」ではなく、「舟屋」と呼ばれる、海に張り出して一階部分を船のガレージとした独特の建物群にあります。
2階部分は居住スペースではなく、漁網の干し場、漁具の整備などの作業場で、母屋は裏手の山側に別棟があります。舟屋と母屋は庭と細い路地を介して繋がっていましたが、昭和初期に舟屋と母屋を分断する形で道路が拡張されました。
現在舟屋は、漁船の大型化によってその役割を失い、車のガレージ、倉庫、住宅の他、民宿として改装されています。手を伸ばせば海に届く舟屋の民宿では、酔って海に落ちる宿泊客が絶えないとか。今は全て瓦葺きとなっている舟屋も昔は茅葺であり、可能であればもう一度その風景を見てみたいと思いました。
伊根港の一画にある酒蔵・向井酒造。時代を感じさせる白壁の伝統的な商家建築で伊根では珍しい建物です。創業247年にして田舎の小さな老舗とあなどってはいけません。蔵を継いだ女性杜氏によって幻の”赤米”の酒「伊根満開」はつくられました。ワインのロゼにも似た淡いピンクにデザート酒のような飲みやすい酒。地酒というにはあまりにファッショナブルな酒ながら、不思議と若狭の魚と合う合う。
新旧が同居した京都最北端に残る箱庭いや、宝石箱のような小さな漁村集落です。
伊根の酒蔵・向井酒造
新井(にい)地区の舟屋風景
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伊根の酒蔵
清酒
「
京の春
」
向井
酒造
京都府与謝郡伊根町平田67
0772-32-0003
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