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京田辺
きょうたなべ
 奈良街道と河内街道の辻に発展した街並み
 京都府京田辺市田部本町

 構成:商家・町家 ■ 駐車場:なし
 
 

京都の南、木津川と甘南備山に挟まれた京田辺市は奈良県と大阪府に接し、古くから町を南北に走る奈良街道と、東西にはしる河内街道が交差する要衝であり、木津川の舟運と供に南山城地域における重要な拠点として栄えました。
また、京田辺は”一休さん”こと一休和尚が晩年を過ごした一休寺(酬恩庵)があ
り、町には一休さんのモニュメントがあふれています。

京田辺という地名は、平成9年綴喜郡田辺町が市政移行する際に、和歌山県田辺市との重複を避けるためにつけられたもの。

かつては、交通の要衝として商家が立ち並んだ田辺本町の”辻”付近には、今も断続的ですが伝統的な建物が建ち並び往時の面影を残しています。一軒一軒の商家の造りはとても大きく、かつての繁栄ぶりが伝わってきます。
田辺本町にはつい近年まではもっと多くの街並みが残されていたそうですが、道路の拡張によって取り壊されてしまいました。

奈良街道も河内街道もバイパスが造られていますが、依然この道の交通量は多く、街並みの行く末が心配です。 一休さんのオブジェもいいですが、一休寺門前の街並みとして整備したほうが相乗効果を生むのではないかと思いました。