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出屋敷町

でやしきちょう

上街道沿いの街村集落

奈良県奈良市出屋敷町

 



奈良駅を出発したJR桜井線は京終駅を過ぎると、大きく南へカーブするとほぼ真っ直ぐに桜井まで南下していきます。このJR桜井線のすぐ東側を併走する小さな道が、旧上街道(上ッ道)です。正確には古代官道「上ッ道」のうち、天理市以北は東の山系の山麓部のルートを通っていて現在その道の痕跡は残されていません。このJR桜井線に併走する上街道は江戸期に整備された道です。JR京終駅付近から天理市方面へ約1.8kmほど下ると街道の両側に商家や古民家など、往時を偲ばせる町並みが現れます。

出屋敷町は延宝4年に長井村から分村した農村集落ですが、明治15年ごろの記録では農業24戸に商業3戸その他雑業数戸とあり上街道沿いに街村を形成して、農業と兼業で旅人相手の諸商売をしていたものと思われます。











水路を流れる水の音が心地よい街道風情が残る

酒蔵情報

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