見瀬町は近鉄橿原神宮駅の南側に位置する町で、地区の中央を高取川が流れます。古い町並みは橿原神宮駅から一駅目、岡寺駅を降りて向かって左手へ橿原神宮方面へと伸びる細い旧道沿いにありました。この道は中街道(古代下ッ道)の旧道でしょうか?大和時代から見える地名で、古くは中世まで「身狭」と書かれ、由来は集落を意味する「ムサ」が転訛したものと言われています。古代には「韓人大身狭屯倉」や「高麗人小身狭屯倉」がこの地にあり(屯倉・みやけ:朝廷直轄の地方行政単位)百済や高麗などの渡来人居住地であったとも言われています。江戸時代には200軒近い商工業者が軒を連ねていた記録があります。
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