一路一会古い町並みと集落・古都>奈良>柳本

柳本

やなぎもと

上街道沿いに町並みを残す織田家柳本藩1万石の陣屋町

奈良県天理市柳本町

 



天下統一を目前に敢えなくその生涯を閉じた戦国武将織田信長の子孫は、お家騒動などにより散り散りになるものの、名門ゆえに小藩分立して幕末まで存続しました。 織田信長の実弟、織田長益は豊臣秀吉に仕えるものの、関ヶ原の戦いでは徳川家康率いる東軍について功績をあげ、大和国に3万石を与えられます。しかしその後も豊臣家との繋がりを保ち、大阪の陣では家康との和平工作にも努めますが、その後は京都で茶人となります。この時所領のうち1万石は手元に残し、1万石を四男長政(戒重藩)、1万石を五男尚長(柳本藩)にそれぞれ与えます。こうして成立した柳本織田家は13代続いて明治を向かえました。




織田尚長は初め大泉村(現桜井市)に藩庁を構えていましたが、のちに柳本に陣屋を移し、旧柳本城の住民を上街道筋に移転させて町を整備します。こうして上街道沿いには町場が形成され、次第に発展していきました。 旧陣屋及び家中屋敷は現在の黒塚古墳および柳本小学校付近にあったそうですが、現在その遺構すら残されてはいません。しかし、旧上街道筋には伝統的な厨子二階に塗籠造りの商家が軒を連ね、往時を偲ばす面影が残っていました。










上街道(上ッ道)沿いの家並み

酒蔵情報

清酒

「白堤」

宮崎酒造

奈良県天理市丹波市町320

0743-62-0013

清酒

「黒松稲天」

稲田酒造

奈良県天理市三島町379

0743-62-0040

清酒

「都姫」

増田酒造

奈良県天理市岩屋町42

0743-65-0002