大田市の中心部から南郊外へ約5km。三瓶山を源とする静間川と、大森銀山から発する忍原川(おしばらかわ)が合流する地に川合という町並みがあります。地名もこの2つの川が合流することに由来するがしますが、古代の伝承に登場する美人巫女を「可愛」と誉めた事に由来するという逸話も残されています。
この一帯は古代より肥沃な地域で、石見国内で最も早くから開拓された地域でした。この一帯の開拓者である物部一族の古墳が、石見国の一宮である物部神社(式内社)の裏山の八百山にあります。石見銀山街道(時代によって石州街道とも)沿いの宿場町でもあった川合は物部神社の門前集落として発展した集落でした。
現在も物部神社の門前であり交通量の少ない静間川沿いに古い佇まいの家並みが残されていました。
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