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川本

かわもと

V字渓谷に発展した邑智郡の中心地

島根県邑智郡川本町川本

 


江津市の東約30km。江の川の中流域にある町・川本町は、松江と広島へちょうど100kmの場所に位置する山間の小さな町で、JR三江線の川本駅を拠点に郡内各方面への路線バスが発着する陰陽連絡交通の要衝の町でもあります。江の川が作りだした急峻なV字渓谷の一画に形成された小盆地に町の中心があります。

江戸時代におけるのこの地域の支配は浜田藩の管轄でしたが、水陸交通の要衝である川本だけは幕府が直轄支配として大森代官所の管轄下にある川本御口番所が置かれていまし。この町の発展を支えたのは言うまでもなく”たたら製鉄”。その後産業構造が大きく変わり始める、明治5年に川本に郡役所が置かれて県の出先機関や官公庁が進出。邑智郡の中心地として今に続きます。



ところで「川本」という地名。江の川の中流域にあるものの、上流を意味する川本となぜ称されていたのでしょうか?実は古くは石川と呼ばれていました。建久8年の水害によって石川村は2つに分断され、川上に位置していた地域を川本、川下側を川下(かわくだり)と称したことに始まるそうです。








V字渓谷のわずかな土地に発展した川本には法務省や裁判所、金融機関が集まる

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