新南陽市の中心市街地の北側に、土井という地区があります。古くは「土居」と記され、中世豪族大内氏の家臣団が住んだ武家町でした。
この地域を通る鹿野往来の旧道筋に中島屋酒造場を中心とした、古い商家の連なる街並みが残されています。
江戸期からすでに商家が形成されていたと言われています。規模は小さいですが、土蔵造りや塗籠造りの商家からなるまとまった街並みは、県内の山陽地域では非常に稀少であり、残す手だてを考えても良いのではないかと思います。
街並みの中核を成す重厚な店蔵や母家、土蔵が連なる、中島屋酒造場は昔からの銘柄「寿」に加え、近年「中島屋」ブランドを立ち上げるなど、今も精力的に酒造りを展開する酒蔵でした。
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