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  江崎
えざき
 一大商港として繁栄した、風光明媚な漁村
 山口県阿武郡田万川町江崎

 構成:商家・町家・酒蔵(厨子二階塗籠造り・土蔵造り) ■ 駐車場:なし
 


古くから国境の港町だった江崎湊は、江戸時代には萩藩と津和野藩の外港として栄えました。

江崎浦は深い入江の奥に位置する天然の良港で、漁業のほか阿武十八郷の米の積出港として発達。北前船の西廻航路の開設により、長門国の玄関口として重要度を一層増し、藩の御米紙蔵や周辺海岸警備の為に五浦究役所が置かれます。
商港として藩から保護され、廻船誘致の為に春秋二回の芝居公演や、定期市が許可されたほか、他国からの現金収入を得る目的で、石見国側の使用も許可され、津和野藩の御米紙蔵も置かれていました。
そうして諸国の商船が往来する一大商港として繁栄しましたが、明治の山陰本線開通により商港の役割は終わりを告げ、その後は漁港として発展していきました。

漁港の一画に六角堂があります。西堂寺地蔵堂といい、およそ1600年前の応永年間の創建で、六角堂は江戸時代に再建されたものです。
古い言い伝えによると、江崎港に入水した娘を引き上げる為に、網で探ったところ地蔵菩薩像がかかり、これを祀ったのが始まりといわています。
県の文化財にも指定されている独特の雰囲気は、ひっそりとした港町を風光明媚なものにしていました。


街並みの中にある豊田酒造場
西堂寺六角堂
江崎の酒蔵          
清酒 「若桜」 豊田酒造場 山口県阿武郡田万川町江崎1190-1 08387-2-0074