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山陽道は古代律令時代からすでにその形はありましたが、秀吉の朝鮮出兵の時期に近代的な街道として整備されました。かつては山陰道沿いの市場町であった船木市(ふなきいち)には御茶屋本陣や番所が置かれ、宿場市町として保護、整備されていきます。さらに吉見(宇部市)から代官所が移されると、江戸期から明治中期にかけて厚狭郡の行政中心となりました。
その後、宇部や小野田に産業の中心が移り、山陽本線が町域を大きく迂回したために、船木の町は衰退していきました。国道2号線が町を迂回しているため、静かな旧街道筋には明治期以降に建てられた古い街並みが広範囲に残されています。
かつて高札場が置かれていた町の東端には、全国で4つしかない酒の醸造免許を持つ岡崎八幡宮があります。
”どぶろく”を醸造する神社は数多く存在しますが、清酒醸造を行っているのは、
伊勢神宮、出雲大社、莫越山神社と当岡崎八幡宮の四社だけ。
宗教法人ですが、酒税はちゃんと納めているそうです。
うっすらにごった御神酒は、正月と祭りの日に参拝者のみに振舞われます。
神功皇后に由来するという岡崎八幡宮の御神酒造り。船木の地名も神功皇后が朝鮮遠征の際、この地に生えていた大楠で兵船を建造したことに由来するといいます。
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