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特牛

こっとい

難読地名として知られる山口県西北端の小さな港町

山口県下関市豊北町神田(字)特牛 【旧・豊浦郡豊北町2005年合併】

 



山口県の最西端、下関市から北へ約40km。特牛という名の小さな港町があります。地名としてはすでに使われてはいませんが、この特牛といかつての地名は「こっとい」と読み、現在は山陰本線の特牛駅を持ってして難読地名として全国に知られる事になりました。
古くは「ことい」と読み、牝牛の意味を示す方言の「コトイ」や小さな入り江を示す「琴江」から取ったという説がありますが、定かではありません。しかし古くから天然の良港として栄えた歴史を持つ港町でもあり、江戸時代から明治にかけてには、この地域屈指の港町として発展しました。それほどの港町ですから、旅館の他遊郭も形成され、最盛期には茶屋や置屋があり、数多くの遊女の姿があったといいます。 今では小さな漁村ですが、この海域で捕れる「剣先イカ」は唯一「下関北浦 特牛イカ」を名乗ることが許され、高級ブランドイカとして県内外に出荷されています。ちなみに、この地名を全国に広めた「特牛駅」は港から2kmほど離れた内陸部にあります。











特牛港から入江を臨む

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