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徳地堀

とくじ ほり

徳地半紙で栄えた長門・周防国境の町

山口県山口市徳地堀 【旧・佐波郡徳地町2005年合併】

 



平成の大合併で山口市の一部となった旧徳地町(佐波郡徳地町)は山口県のほぼ中央部に位置する自治体で、かつての周防・長門の国境の町でもあり、その中心部、堀は佐波川の舟運と陸路の要衝として近世より栄えた宿場町であり在郷町でした。現在の主要地方道防府阿東線はかつての石州街道にあたります。内陸部に位置しますが、中国自動車道の徳地ICが町の中心部、堀地区にあります。
この徳地の地名のかな表記は「とくじ」と書きますが、地元徳地町では「とくぢ」と書くこともあります。佐波川が町内を縦に南流し、中世にはこの佐波川支流・島地川に沿って得地保と呼ばれていました。これが徳地の由来となります。

徳地は古くから良質な木材の産地として知られ、鎌倉時代には東大寺再建のための造営用材の採取地に定められています。江戸時代に上質な和紙として名声を得た「徳地半紙」の起源は戦国時代の大内氏の時代にさかのぼり、当時の資料からも高度な製紙技術を伺わせます。江戸時代の徳地は萩藩徳地宰判の支配で、勘場(代官所)はこの堀に置かれました。
この勘場には、各村で生産される徳地半紙の品質管理を専門とする紙役人が24名も置かれ、この徳地が萩藩における重要な和紙の特産地である事を伺わせます。現在の主要地方道防府阿東線はかつての石州街道にあたり、徳地はその宿場町・在郷町。











堀の中心部に建つ新谷酒造は昭和2年の創業。かつての堀にはいくつもの酒蔵があった。

酒蔵情報

清酒

「わかむすめ」

新谷酒造

山口県山口市徳地堀 1673-1

0835-52-0016