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  八鹿
ようか
 養父郡の中心地として栄えた山陰道の宿場町
 兵庫県養父郡八鹿町八鹿

 構成:商家・町家・酒蔵 ■ 駐車場:なし
 
 
八鹿は山陰道の宿場町で、ここから豊岡へ通じる但馬街道が分かれるとともに、八木川と小佐川が円山川に合流して日本海に流れ込む水陸交通の要衝であり、古くからこの養父郡の中心地として栄えた町でした。
地名の由来は「屋根が連なる岡・屋岡」から来ているとされる事からも、かなり古い時代から町場が形成されていたと思われます。
円山川水運の遡上点であった八鹿は山陰と山陽を結ぶ物流の要衝として賑わい、多くの商人がこの地に集まってきました。
明治に入っても山陰本線がこの町を通り駅が設けられた為に、以前として町の機能は維持され、県の出先機関が置かれるなど養父郡の中心地として発展していきます。
現在の八鹿は、その後の産業構造の変化によってかつての賑わいは失われたものの、
以前としてこの地域の中心である事には変わりなく、官公庁が建ち並ぶ新市街の開発が進んでいます。一方八木川対岸に残された旧市街は国道9号線(山陰道)や国道312号線(但馬街道)が町を迂回して建設された為に、古い商家などがいくつか見られますが、昭和初期まで栄えた事と、その後の著しい衰退によって明治以前の建物はほぼ無いといっても良い状態です。しかし、本うだつを掲げた但馬地方独特の色彩をもつ家並みは在郷町として栄えた時代を今に伝えているのですが、取り壊されて歯抜けのようになっている姿も目立ち、町並みの行く末は多難な状況である事を見せつけられました。

 
 
九鹿(くろく)地区にある八鹿酒造
八鹿の酒蔵          
清酒 「山陰美人」 養父郡酒造 兵庫県養父郡八鹿町八鹿892 0796-62-2009
清酒 「夫婦杉」 八鹿酒造 兵庫県養父郡八鹿町九鹿461-1 0796-62-2032