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黒忠
くろただ

 三郡の境界点に発展した市場町

 岡山県井原市美星町黒忠字八日市【旧・小田郡美星町】2005年合併
商家・茅葺き民家  なし 井原鉄道・井原駅から美星町まではバス
 
 
黒忠は吉備高原の南端、三沢川の支流城平川源流に位置する街村形態の集落。県道美星高山市線を隔てて指月郡芳井町に接する。古くより小田・指月・川上郡の境界点にあって、地名にも見られる八日市は、中世に開かれた三斎市の八日市に由来し、長くこの地域の商業の中心だった。

旧・小田郡美星町は、僻地ゆえに「夜空がキレイ」といった事から命名された町名かと思いましたが、実は町内を流れる美山川と星田川の各一字を取ったものだった。

もっとも近年は、町名に掛けて「天文の町」を自認し、展望台の建設や日本で初めて光害防止条例を施行した街として知られるようになった。が、その行方はまるで聞こえない。

そんな旧美星町において、黒忠八日市は町の中心である三山と共に、町内唯一の街村であるのだが、僻地ゆえに郊外型スーパーも無く、以前この集落がこの地域のライフラインである事は町並みの中の店舗の形態から推測できます。

波状の地形に沿ってさまざまな時代・様式の民家や商家が並び、集落の規模や建物の質以上に感じられる景観に惹かれるものがありました。
 
 
 
 
 
黒忠の首無し地蔵