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大原といえば、知る人ぞ知る剣豪「宮本武蔵」の故郷。
岡山県美作地方の最西端に位置する”大原”とは名ばかりの山間の小さな町。その為かどうかは知りませんが、古くは”小原”と呼ばれていました。
旧因幡街道の宿場町で小原宿と呼ばれた古町には、本陣・脇本陣と宿場町の面影が残されています。戦国時代宇喜多秀家の家臣宇野氏が築いた山王山城の城下町が小原で、後に竹山城を築城しその城下町を「下町」と呼び、旧城下町を「古町」と呼ぶようになりました。
古町の残された江戸時代の伝統的建築様式を今に残す本陣有元家と脇本陣湧元家。斜向かいに建つ造り酒屋の田中酒造場の建物は明治期のものですが、なまこ壁に袖壁となど商家特有の装飾的意匠は古町の町家の中では本陣、脇本陣に次いで存在感と文化財的価値のある建物です。
大原町は「宮本武蔵の故郷」とセットでこの宿場町を積極的にアピールし、街並み整備にも力を入れていました。
ところで宮本武蔵の故郷である旧宮本村はここより南に約3km下った地域で、智頭急行・宮本武蔵駅があるあたりです。 |
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