一路一会
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古い町並みと集落・四国
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岩松
岩松
いわまつ
かつては千石船も出入りした静かな港町
愛媛県北宇和郡津島町岩松
商家・旅館建築・酒蔵・土蔵
河川公園P
JR予讃線・宇和島駅からバス
津島町は宇和島市の南に接する町で、その中心地である岩松は岩松川が北灘湾に流れ込む河口付近に形成された小さな町です。岩松のある南予地域の海岸部はリアス式海岸を形成し、かつての交通手段は陸路よりも海路が発達していました。岩松川河口には天然の良港だった岩松港があり、江戸期には千石船が出入りするほど栄えていた港町だったといます。
しかし岩松港は河口の宿命でもある土砂の堆積によって次第に港の機能が失われ、さらに陸上輸送が主流となる時代に、国道が岩松川の対岸、つまりは町の真反対に造られたために、町の中心も対岸の国道沿いに移り、その結果かつての港町であった岩松の時間は止まり、必然的とも言える偶然で、往時を偲ばせる様な街並みが静かに残ることになったのです。
かつて宇和島藩御用商人であった小西家が岩松の旧家ですが、土蔵群の一部を残すだけですが、古い様式の家並みが続く商店街には酒蔵もあります。特に気になったのは旅館が多いこと。土木業者か釣り人かは分かりませんが、この忘れ去られたような町に旅館がいくつも営まれていること。もう少し調べる必要があるようです。
岩松川沿いに建つ旅館の街並みは、かなり風光明媚なものがあり、いつかはこの旅館の窓から岩松川を眺めてみたいと思います。
(2009.8)
現在は廃業してイベントスペースなどに利用されている西丸酒造
小さな町だが旅館が多い
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岩松の酒蔵
清酒
「金丸」
西村酒造
愛媛県北宇和郡津島町岩松946
0895-32-2239
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