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久万

くま

上浮穴郡の中心として栄えた高原の町・宿場町・門前町

愛媛県上浮穴郡久万高原町久万【旧・上浮穴郡久万町】2004年合併

 



上浮穴郡久万高原町は松山市から三坂峠を越えた高原の町です。三坂峠は分水嶺にもなっていて町内を流れる久万川は仁淀川の上流域にあたり、高知県へと流れます。

標高720mの三坂峠は古くから交通の難所で、明治初期から道路改修が進められ、昭和に入ってようやく国道規格で完成したものの、それでもカーブや狭小箇所が多く今も難所である事に変わりはありません。その三坂峠を越えると一気に開けた久万盆地に出ます。久万町はこの久万盆地の中心に発展した町で古くから土佐街道の宿場町、そして上浮穴郡の行政、経済活動の中心で久万山26ヶ村内の在郷町、さらに四国霊場八十八カ所第44番札所大宝寺の門前町として栄えてきた。久万茶の産地としても知られています。


久万という地名は、古くは「熊」とも書かれていましたが、元々は「くま」とは、山奥や山間部をさす言葉とされています。高原盆地に開かれた久万町の規模は大きく、旧道沿いに残る商店街だけでも700mほどあります。連続性はあまりありませんが、古い商家や旅館、酒蔵や醤油醸造蔵などが残っていました。


ちなみに2004年の上浮穴郡(かみうけなぐん)4町村の平成の合併に際して、「久万」に「高原」を付して「久万高原町」となった。が、久万高原という名は存在せず、旧・久万町が観光PRとして用いたものでした。 町を縦貫する国道33号線は高知と松山を結ぶ道で、その歴史は古く662年に久万官道として開かれ、江戸時代以降は松山街道・土佐街道と呼ばれています。














街道沿いに日本酒や味噌・醤油の醸造蔵が並ぶ高原の町です

酒蔵情報

清酒

「お茂ご」

お茂ご酒造

愛媛県上浮穴郡久万高原町久万137

0892-21-0025

清酒

「雪娘」

雪娘酒造

愛媛県上浮穴郡久万高原町久万327

0892-21-0007