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室津港付近の街並み
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牙のように太平洋に着き出した高知県の2つの半島。その東側の室戸半島先端の町が室戸市で、その中心が室津です。室戸市はまた台風の通過観測点としても知られています。
室津は少し小さな港町ですが、小さな理由はズバリ周囲を山に囲まれているため平地が少ない。それゆえ「室」の津で室津の名がつきました。
室津をはじめとして土佐国の漁村は四国の裏側に位置していた為、上方との海運が無く港町として発展しませんでした。
本格的に港町が造られていくのは山内氏入国の土佐藩時代からで、廻船業や捕鯨業に加え、参勤交代の海路を確保する為に各地で大規模な港の改修工事が行われていきます。
浮津一番町から両栄橋を越えた室津漁港にかけて、所々に漆喰に塗り込められた町家が軒を連ねています。室津港周辺には水切り瓦の白壁土蔵造りに赤煉瓦の塀を持った屋敷がいくつか残されていました。明治期以降の建物だと思われる為、捕鯨業で財をなした旧家ではないかと思います。
(2006.8)
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浮津下町付近の街並み |
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街道沿いの町並み |
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