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三加茂町の東地域にJR徳島線の江口駅があり、駅から三加茂町の中心部方面に5分ほど歩くと、国道から逸れたわずかな弧を描いた旧道沿いに古い郷愁的な家並みが残されています。
このあたりの大字は中庄といい、中世からの荘園である「金丸中荘」に由来します。そしてこのひっそりと静かな一画を残す集落が駅名ともなった江口といいます。
江口は古くから、吉野川の渡しが行われていて交通の要衝でした。江戸期には吉野川水運によって下流の徳島城下や撫養と結ばれ、物資の集散地として発展。
数軒の船宿もありましが、大正3年の国鉄徳島本線の開通によって衰退し、やがて町自体もその役割を終えたのです。
現在は無住となり荒れ果てた旧家や漆喰の商家建築、下見板張りの西洋風建築は郵便局だったのでしょうか、いずれもかつての繁栄の遺構として残されていますが、やがてこの集落自体も姿を消していくのかも知れません。 |
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かつて江口の渡しがあった吉野川 |
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