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  内野
うちの
 山間にひっそり佇む、冷水峠を控えた長崎街道の宿場町
 福岡県嘉穂郡筑穂町内野 【福岡県飯塚市内野】2006年合併

 構成:商家・町家(幕末-明治築) ■ 駐車場:なし
 
かつて質屋を営んでいた旧家「小倉屋」
長崎街道筑前六宿の一つで小倉から四つ目の宿場町内野は、長崎街道の難所、冷水峠を控えた宿場町として旅人で賑わい、本陣1軒・脇本陣2軒が置かれた木屋瀬宿に次ぐ規模の宿場町でした。この地域は三方を山に囲まれた純農村地帯であり、周囲を山に囲まれた僅かな土地に形成された内野集落は宅地化などの開発の手も入らず、国道200号線が集落を外れた事も幸いして宿場町時代を偲ばせる町並みが残されました。とは言うものの往時の活気や喧騒はもはや無く、人影もほとんど見ない静かな街村集落となっています。

集落内には現代建築が農協の建物などを除いてほとんど無いため、古い街並みが連続している様に見えましたが、過疎化に加え老朽化して取り壊された建物も少なくなくありません。筑穂町は長崎街道宿場町「内野宿」をアピールしようと往時の旧家を説明する案内板を設置していましたが、その多くが抜け歯の様な空き地に「○○跡」として立っている姿を見ると少し不安なものを感じました。
そうしたなか無人化した旧家の商家建築をなんとか保存しようと、町はかって脇本陣を務めた「長崎屋」を情報発信施設としてオープンさせ、その他公開歴史資料館やコミュニティー施設に改装して維持に努めていましたが、伝統的建造物群というハードを維持するソフトの限界を感じずにはいられませんでした。