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常滑は日本を代表する製陶メーカー「INAX」の企業城下町であり、現在も数多くの窯元や工房がひしめく、焼き物の町として多くの観光客が訪れています。
県道沿いには陶器問屋が並び、窯元が密集する丘陵地の栄町地区が常滑観光の中心であり、焼き物の小径などが整備されています。
常滑における焼き物の歴史は古墳時代までさかのぼります。平安期ごろには本格的な産業として盛んになり、室町期には知多半島全域にまで広まることになります。
知多「六古窯」の一つにも数えられ、最盛期には1万窯とも推定される古窯の遺跡が発掘されています。
一方、常滑は戦国期に緒川を拠点とする水野氏によって城が築かれその城下町として発展。その後織田信長の一族に引き継がれました。
この地が陶都として大きく発展した要因に、陶土にめぐまれたほか、窯焼きに必要な燃料を三河や伊勢から移入することができた立地にあると言えます。
しかし生活雑器としての陶器製造は明治以降は衰退し、大正期ごろからは衛生陶器、つまりはトイレ製造に活路を見いだすことになります。タイル製造に始まり、その後衛生陶器に進出した、当地の伊奈製作所が現在のINAXの前身です。
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写真説明 |
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