夜久野町は東側に接する福知山市以外の周囲すべてを兵庫県に囲まれた丹波地域西端の町。その歴史は古く、奈良時代後期より夜久郷が確率していたとされ、江戸時代ごろから夜久野郷と呼ばれるようになります。夜久野町を横断する国道9号線とJR山陰本線。夜久野町の中心がJR山陰本線下夜久野駅のある額田地区で、旧山陰道(但馬街道)に面して発展した宿場町・市場町だった町です。現在も上市と下市の名も残る旧道沿いの町並みは下夜久野駅から徒歩2分。丹後・但馬の国境の地である事から人や物資の往来が古くより盛んで、毎年8月15日と12月25日に額田市が開かれていました。一方で額田は漆の産地としても知られ、明治期のは西日本最大の漆の生産地となります。この漆を「丹波漆」といいます。
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