桜井市三輪にある大神神社(おおみわじんじゃ)は別名三輪明神ともいい、三輪山を御神体として、酒造りの神様としても知られ、日本国内で最も古い神社の一つと言われています。中世から初瀬や伊勢へ通じる上街道沿いに発達した市場町であると共に大神神社の門前町として発展した三輪の町。
その三輪の北に接する芝地区は、旧織田村、その後の大三輪町の中心地でありました。
芝村は古くは岩田村と呼ばれていましたが、織田家戒重藩の成立に伴い正徳3年に幕名によって岩田村を芝村に改称されました。
この戒重藩は、はじめ戒重村(現在の奈良県桜井市戒重)に陣屋を構えていたため、戒重藩と呼ばれていましたが、第7代藩主・織田輔宜の時代に芝村に移転した為幕末までは芝村藩とよばれています。旧上街道沿いに北垣内と南垣内の集落があり、これを挟むように東と西に各4垣内が形成され、藩士やその家族が移住し、旅館や郷宿、御用商人らが立ち並ぶ在郷町も兼ねた陣屋町として発展していきました。
|