平成の大合併で山口市の一部となった旧徳地町(佐波郡徳地町)の中心部であ堀地区から東へ約8kmの山間部。島地川の支流串川に上角川や山の奥川が合流する鯖河内地区の串集落。古くは上徳地に属しながらも、上徳地・下徳地の両徳地をつらぬく(またがる)村だった事が地名である「串」の由来と云われています。慶長5年の検地帳には新設された(?)中徳地と記されています。農家の他にわずかな商工業者や役人も常駐する小さな在郷町だったようです。明治22年に串・鯖河内・巣山の三ヶ村が合併して串村が成立。村役場は鯖河内に置かれましたが、駐在所や郵便局は串に置かれました。鯖河内という地名は佐波郡の河内、もしくは高地が転訛したものでしょうか。山間僻地の集落ですが、集落の正面には中国自動車道が走っています。
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