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  地名と分類

 


地名の表記について 

目次の「地名」は基本的に中世・江戸期の名称を踏襲している現在地名を採用し、集落の場合は、「字・大字」を用いていますが、同名を避ける為に、広域の上位地名を用いる場合もあります。また同じく重複を避ける為に、 狭義の広域地域名(○○郷)や旧国名を頭に冠して表記している場合があります。(例:越前大野・肥前白石など)
この場合、実際に文献や現地でそのような表現が呼称もしくは使用されている事が前提条件ですが、中には筆者の判断でそうしている場合もあります。 さらに旅情の雰囲気、土地の歴史を表現すために狭義の俗称や通称をあえて使用している場合もあります。


■住所表記

2005年前後から始まった「平成の大合併」で市町村名が大きく変わりましたが、合併以前に出版された参考文献上の地名や住所を考慮し、合併前の古い市町村名を基本使用しています。目次ページはスペースの関係上、古い市町村名しか記載していませんが、本ページでは新旧を合わせて記載するようにしています。
住所表記上で「字・大字」の文字は一部省略しています。カーナビ検索では機能上表記が無い場合が多いからです。 しかし、あまりに判別困難な地名に関しましては「大字・字」を記載しています。 (2008年1月)





 

アイコンの説明

 

街の性質は時代によって大きく変化します。ここでは江戸期後期のものを採用しています。ただし、すでに定着して認知されている場所は、それを採用しているケースもあります。

城郭を中心に家臣屋敷・町人町が整備された都市を総称して城下町と定義しています。しかし時代によっ て城下町の規模や定義が変わるため、このサイトでの「城下町」を
”江戸幕府によって認定された「3万石以上の城主各の大名」の都市”と定義しました。
「3万石以下で城を持たない大名」及び「幕府代官の行政庁舎である陣屋」を中心に発達した町を「陣屋町」として扱います。

しかし江戸時代、3万石以下の大名でも「城主各」の家格が与えられたケースや、「城」に住んだ大名や陪審は「城主」としてあつかい「城下町」に分類しています。
また、江戸時代の制度以前に最終履歴が(中世の城下町)で終わっている場合は、城下町としてあつかいました。

幕府代官所や諸藩の行政出張所たる「陣屋」に関しては、原則的に陣屋町の扱いにはしませんが、歴史資料上・陣屋町と扱われている場合はそれに従います。

「支城武家町」とは、上記の理由及び江戸幕府による「一国一城令」によって、制度上城下町と扱われない、支城を中心に発展した大名家臣の支配する都市で、幕府公認の城下町と分けて考える必要があったために便宜上設けた名称です。中世・戦国時代における城下町は規模や例外を除いて原則無嗣いたします。(伊達仙台藩をはじめ東北諸藩の「要害」制度、島津薩摩藩における「麓」などの外城制度は当然ながら禁止されていましたが、石高も大名に匹敵していました。)

 まあ、専門家でないので結構いい加減だったりします。助言をお願いします。


宿場町とは今の郵便・物流・金融の為に設けられた「宿駅」制度によって「馬継場・問屋場」を中心に発展し、江戸幕府道中奉行及び諸藩公認による町を宿場町といいます。
街道筋には自然発生した旅籠や茶屋を営む街道集落「茶屋宿」や街道に沿って商店が軒を連ねた町もあり ますが、原則として宿場町とは扱いません。

幕府の管轄外ですが、諸藩によって公認されていた宿駅は宿場町として扱います。宿場町は宿駅が発展して町場が形成されたものを言い、基本的に両者の性質は違いますが、ここでは同じに扱います。

交通の要衝や地理的な要件によって、物資が集まり定期市・市場(六斎市や三斎市など)が開かれた場所を、「市場町」といいます。その後固定店舗が増え、農村部や郊外にありながら「町場」の扱いとされた商業集落を「在郷町」または「在町」といいます。

「門前町」はお寺や神社の門前に発展した町。「寺内町」はあまり聞き慣れませんが(てらうち)ではなく(じない)と読み、寺社の領地内に形成された治外法権の町を言います。

「信仰集落」は「門前町」が門前商業町の意味合いが大きいので、宿坊などによっ て構成された集落を このように分類しました。

この辺は、見ての通り特定の目的の為に作られた産業の町です。

港町・漁村。海運と漁業、その規模によって決めています。ちなみに江戸期から明治期にかけてのもの。河港は今は存在しませんが、トラックの無い時代、川の水運は大量物流の重要な動脈であり、現在の物流ターミナルとして発展した町です。



農村と山村の集落です。



大都市近郊、城下町に隣接する都市型の農村や漁村は性格がことなり、その後の発展によって大きくその姿を変えているので新たに設けました。


町並みの状態を説明するアイコンです。
「街並」は読んで字の如く「街並み」になっている事。また、連続との違いは道の両脇に展開している事とし、「連続」は道の片側もしくは数軒だけの規模、虫食い状態もしくは、道に沿って点在している状態も含めます。

「密集」は連続性に欠けますが、ある程度密集している町場。さらに農村などの集落における場合の表現。

「復」は複数の事。建物が2~3棟しか無い場合。「単」は字の如く、それだけ。

規模の小さい街並みや建造物、集落の民家などが散らばって存在している場合。
 「分散」は町並みに連続性が無く、やや徒歩圏内か自転車が欲しいところ。
 「広域点在」は車がないとキビシイかな?くらい。

町並み・集落の密集の度合いでは無く、「見応え度」です。建物自体の存在感が重要。きわめて主観な単位。重伝建はおおむね「5」で、それに準ずる町並みは「4」、一般的な規模で「3」です。

「重伝建」国の重要伝統的建造物群保存地区にしていされている場所。称号です。
 「文化財」国・自治体によって文化財に指定されている建物がある。




「伝統建築」商家や町家など歴史的伝統様式で建てられた建物。
 「看板商家」更新・看板建築への改築が行われ、外観上の景観が失われている建物。
かやぶき民家があればこのマークが付きます。「かやぶき屋根」の分類としては正式には「草葺き」といい、「かや」はあくまで材料の一種であり「わらぶき」などもありますが、素人目には分かりづらい上、広義の総称となっているので、あえて文中の表記も漢字にはしていません。トタン化やサイデリングされているものは「鉄板かやぶき」とした。

酒蔵情報です。街並みの中もしくは、すぐそばに酒蔵がある場合はこのマーク。
 近くにはありませんが、同じ市町村内にある場合は水色で表しています。
 酒蔵の詳細情報はページの最下部に記載してあります。

城下町と言うものの武家屋敷すら無い。とかサーバーの関係で限られた写真しか掲載していないので、町の中にどういった建造物や見所があるかなどを羅列しています。

注意しなければならないのは記載が細かいほど、見所が少ないケースも???。

(駐車場)

【有】(無料・有料・時間P)
  「観光」 観光駐車場がある。(無料・有料)
  「民間」 民間の時間制のコインパーキング等がある。(タイムズとか)
  「公共施設」 資料館や役場など観光用の駐車場では無い施設が近くにある場合。
  道の駅 道の駅とは国土交通省認可の一般道のPA。隣接もしくは徒歩圏内にある。
【なし】  駐車場はありません。自己責任でも路上駐車が可能な場合は「可」とします。
【困難】  路上駐車も含め駐車自体が困難。離れた場所に停めて徒歩でのアクセス。

公共交通機関でのアクセスです。




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