桜井市北西郊外、大神神社の門前町三輪から西へ約2kmの農村地帯の一画に小さな町並みがあったので紹介します。桜井市大泉、平安期から見える地名ですが資料が乏しいため町の詳細はわかりません。現在桜井と田原本、三輪と橿原市十市を結ぶ主要地方道が交差する場所で、その北側を走る細い旧道沿いに家並みはありました。
十市方面からの道はこの大泉で三輪方面と柳本方面に分岐します。元和元年(1615)織田尚長が織田有楽斎から1万石を分知され柳本藩成立した際、柳本陣屋(現在の柳本小学校付近)が完成するまでのあいだの仮陣屋が大泉村の庄屋森本家に置かれました。
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