一路一会>鉄道の旅・鉄路一会>青春18キップで廻る・九州鉄道の旅(2) | |||||||||
青春18キップパスで廻る 九州ぐるり鉄道の旅 |
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田野駅で待つこと11:08。やってきた(6875M)は、な、なんとJR九州の新型712系900番台であった。ドーン研究所デザインの近代的なデザインの2両編成だがワンマン運転。車体はアルミの日立製で、内装は白を基調とし転換クロスシートだ。しかも特筆しなくてはいけないのは、シートが木製なのだ。北欧調と言えるか、旅館の座椅子のあれとか。さらに2ドア間のほぼ全ての座席をカバーする1枚ものの大型ガラス窓のパノラマ感といったらどう表現すればいいのか。へたな特急やリゾート列車の上を行くレベルだ。おそるべしJR九州。おそらく黒字で大企業化した本土3社では真似はできないだろう。 新型車両は静かでパワフルで山岳部を軽快にかつ快適に走る。田野から都城までは5駅。山之口駅で列車交換。そして都城駅1番線に到着した。 |
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都城駅を出発してからしばらくは都城市近郊のベッドタウンが続き車窓に旅情はないが、すぐに田園風景に変わってくれた。右手前方に霧島岳が見える。列車は霧島連山を軸に周回するのだ。高崎新田駅で列車交換の為、数分停車。高原(たかはる)駅では霧島岳がまじかに迫る。この路線と併走する宮崎自動車道がからんでくる。 山脈に挟まれながらも開けた、えびの高原の盆地平野と別れを告げ、吉松駅をすぎると隼人駅までは秘境に準じる山岳路線となり、山間を縫うように走る。大隅横川駅は鹿児島県で一番古い駅。霧島温泉駅で明日乗る予定の黒い「特急はやとの風」とすれ違う。 |
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