一路一会>鉄道の旅・鉄路一会>青春18キップで廻る・山陰山陽じぐざぐ鉄道の旅(3) | |||||||||
青春18キップで廻る 山陰山陽じぐざぐ鉄道の旅 |
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山陰山陽3日目の朝はそれほど早くなかった。三次発・芸備線の備後落合行きは6:36である。6時過ぎに駅前の宿を出たが三次の早朝はそれほど寒くはなかった。 |
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早朝に三次駅を出発した始発列車にもかかわらず、庄原のあたりからは意外な乗車率だったものの、備後西城で最後の女子学生が降車した跡は、私一人になってしまった。そして運転手と2人きりの列車は終点の備後落合に到着した。時刻は8時ちょっと前である。 この山間の秘境駅で、次ぎに乗る木次線には1時間30分近く待たなくてはならない。ホームの列車風景は今回の旅の初日にさんざん撮影したので、今日はとりあえず駅を出て閑散とした駅前集落を歩くことにした。駅には自動販売機は無かったが、少し歩いた国道沿いに販売機を発見。朝のホットの缶コーヒーを買ってひとまず駅に戻り、冷えた体を温めると共に朝食を摂った。 再び駅前の集落の散策を始める。西城川の支流、小島原川に架かる橋のふもとにはかつて塩や煙草の専売権を有した商家があり。店頭を兼ねた縁側には往時を偲ばせるガラスショーウィンドウがあった。集落といってもそれ以外に民家は2から3軒であり、人が住んでいるのかも分からない。駅前にはバス停もタクシー案内もなかった。 そんな僻地でも、自動販売機は稼働し、定期的に入替にくるのだろうと感心してみたりした。 で、まだ30分しか経っていない。駅の待合所で朝食を摂って、ぶらぶら写真を撮ろうと思うも、駅舎そのものはそれほど趣のあるものでも無い。しばらくしてどこからか若者が現れた。旅館に送ってもらったのか、タクシーなのか。ただ分かるのは地元の人間では無さそうだ。そしてあきらかに(鉄)っぽかった。なにせカメラも持っているし。 |
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