一路一会>鉄道の旅・鉄路一会>青春18キップで廻る・山陰山陽じぐざぐ鉄道の旅(3) | |||||||||
青春18キップで廻る 山陰山陽じぐざぐ鉄道の旅 |
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すでに昼時は過ぎていたが、今日の旅の目標はもう7割方終わっている。あとは山陰本線でひたすら下関まで下っていくだけだ。 そもそもこの山陰本線は「本線」と名がついているが、初めから日本海沿岸縦貫線として建設されたわけでは無かったし、その後もあまりやる気は感じられない歴史をたどっていく。前身は各地で設立された私鉄であり、山口県の私鉄長州鉄道、京都府側は京都鉄道、阪鶴鉄道など、あくまで地元輸送の為の鉄道建設として始まった。 |
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宍道駅から出雲市駅までは(943D)キハ47系3000番台2両編成でセミクロスシートワンマン運転。両開き3ドアで通勤・通学仕様。カラーは国鉄色というか「たらこ色」でローカルムードは高い。 で、ホームでは列が出来ていた。さらに待つこと。ホームは列車を待つ乗客で溢れていた。ちょっと危機感が。 さて、これらの乗客はいったいどこまで乗っているのか。できれば早々に出雲市圏の途中駅で、少なくともその先の主要都市である江津や浜田で減っていってもらいたいと願ったが、どうやら多くは終点の益田まで乗っていくらしい。最後部の運転台の半個室で最後尾の窓から流れさっていく景色を肴に遅い昼食を摂った。車内で昼食及び酒を食らっているのは私一人だけだった。いつもは最前列で進行方向の車窓に食らいついていたが、こうして流れ去る風景を眺めるのも郷愁感があって良い物である。灰色の空が「裏日本」らしさを演出し、ちらちらと粉雪が舞っていて、なんか何かのCMのワンシーンを彷彿させる。 |
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